【看護師】辞めたいのに辞められない…私が退職を決められなかった理由

転職・キャリア

「もう看護師を辞めたい」

そう思っているのに、なかなか辞める決断ができない。

そんなことはありませんか?

私も大学病院で働いていた頃、何度も「辞めたい」と思っていました。

仕事に行くことがつらい。

毎日泣いている。

休日は寝ているだけ。

それでも、私はすぐには辞められませんでした。

今振り返ると、辞められなかったのにはいくつもの理由がありました。

「人手不足なのに辞めたら迷惑」

「次の仕事を決めてからじゃないと辞められない」

「まだ経験が浅いのに辞めたらダメ」

「社会人なのに無職になるのが怖い」

そんな気持ちが重なって、自分の限界よりも「辞めない理由」を優先していたんだと思います。

今回は、実際に限界まで働いていた私が、それでもなかなか辞められなかった理由についてお話しします🌸


「辞めたい」と思い始めたのは、もっと前だった

私が大学病院で働いていた頃、就職して半年くらい経った頃には、すでに仕事がきつくなっていました。

でも、その時点では、

「まだ頑張れる」

と思っていました。

新人だから大変なのは当たり前。

仕事に慣れていないから時間がかかる。

もっと勉強すればできるようになる。

もう少し経験を積めば楽になるかもしれない。

そんなふうに考えていました。

だから、「辞めたい」と思っても、それを本気で退職につなげることはできませんでした。


理由①「人手不足なのに自分が辞めたら困る」と思っていた

当時の病棟は、とにかく忙しかったです。

人手も欲しいくらいの状況だったので、

「こんなときに自分が辞めたら、もっと大変になる」

と思っていました。

仕事ができない自分でも、辞められたら困るだろうな、とも思っていました。

今考えると、

「自分がいなくなったら職場が回らなくなる」

とまで思っていたわけではありません。

ただ、

「今でも人が足りないのに、自分まで辞めたら申し訳ない」

という気持ちが強かったんです。

だから、つらくても、

「もう少し頑張ろう」

と自分に言い聞かせていました。


理由②「自分が弱いだけなのかもしれない」と思っていた

これも大きかったと思います。

周りの看護師さんたちは働いている。

同期も頑張っている。

みんな大変そうなのに、自分だけ「辞めたい」と思っている。

だから、

「自分が弱いだけなのかな」

と思っていました。

仕事ができない自分が悪い。

もっと勉強しないといけない。

もっと早く動けるようにならないといけない。

もっと精神的に強くならないといけない。

そうやって、自分のつらさを「自分の努力不足」のように考えていました。

でも、今振り返ると、当時の私は自分を責めすぎていたと思います。


理由③「最低3年は続けたほうがいい」という言葉に縛られていた

看護師になったばかりの頃、

「最低3年は続けたほうがいい」

と言われることがありますよね。

私も、その言葉をかなり気にしていました。

まだ3年も働いていない。

ここで辞めたら、根性がないと思われるかもしれない。

せっかく看護師になったのに、途中で辞めるなんてダメなんじゃないか。

そんな気持ちがありました。

「あと少し頑張れば3年になる」

と思っていたわけではありません。

それでも、

「3年も続けられない自分はダメなんじゃないか」

という気持ちはありました。

でも、今の私は、

「3年続けること」よりも「心身を壊さないこと」のほうが大切だった

と思っています。

もちろん、長く続けることで身につく経験もあります。

でも、何年続けるかだけを理由にして、自分の限界を無視し続ける必要はなかったんだと思います。


理由④「次の仕事を決めてから辞めないといけない」と思っていた

「辞めたい」と思ったら、次の仕事を探す。

そして、次が決まったら退職する。

それが普通だと思っていました。

だから、働きながら転職活動をしようともしました。

でも、私にはそれができませんでした。

仕事から帰る頃には、もうヘトヘト。

精神的にもボロボロ。

家に帰って泣いて、休日は寝ているだけ。

そんな状態で、求人を探して、応募して、面接を受けて……なんて、とてもできませんでした。

結局、転職活動は途中で断念しました。

今振り返ると、

「次の仕事を決めてから辞める」

ということ自体が悪いわけではありません。

ただ、それができないくらい追い詰められている人もいるんだと思います。

当時の私はまさにそうでした。


理由⑤「社会人なのに無職になるのが怖かった」

もう一つ、私の中で大きかったのが、

「仕事をしていない自分になるのが怖い」

という気持ちでした。

当時は一人暮らしをしていましたし、

「社会人なのに働いていないって、どうなんだろう」

という恥ずかしさもありました。

周りからどう思われるんだろう。

「なんで辞めたの?」

と聞かれたら、なんて答えればいいんだろう。

次の仕事も決めずに辞めるなんて、無責任なんじゃないか。

そんなことばかり考えていました。

今なら、

「そんなに自分を追い込まなくてもよかったのに」

と思います。

でも、当時の私には、それがすごく大きな不安でした。


理由⑥「看護師を辞めたら、この先どうすればいいの?」という不安

看護師として働くことがつらくなっても、

「じゃあ看護師を辞めたら何をするの?」

という問題が残ります。

私は、

「看護師に向いていないのかもしれない」

と思いながらも、

「じゃあ他に何ができるんだろう」

という不安がありました。

せっかく看護師免許を取った。

ここまで頑張ってきた。

それを全部手放してしまうような気がして、怖かったんです。

「何か手に職をつけなきゃ」

という焦りもありました。

だから、辞めたい気持ちはあるのに、その先のことを考えると余計に動けなくなっていました。


それでも「辞めたい」という気持ちは消えなかった

いろいろな理由で辞められなかった私ですが、

「辞めたい」という気持ちがなくなったわけではありませんでした。

むしろ、時間が経つにつれてどんどん強くなっていきました。

仕事に行く前は、できるだけ深呼吸をして心を落ち着ける。

病棟に入った瞬間には、戦闘モード。

朝の情報収集をしている時から動悸や息苦しさを感じる。

仕事が終われば泣きながら帰る。

家に帰ってからも泣く。

休日は天井を見ているだけ。

それでも、

「まだ辞められない」

と思っていました。

今振り返ると、

「辞めたいけど辞められない」という状態そのものが、かなり苦しかった

んだと思います。


そして、働きながら転職活動をすることもできなくなった

本気で退職を考えるようになった頃には、もう自分で転職活動をする余裕がありませんでした。

仕事をしているだけで精一杯。

帰宅したら何もしたくない。

休日も体を動かすことすらしんどい。

「次の仕事を探さなきゃ」と思っても、そのためにスマホを開くことすら億劫でした。

だから、転職活動をいったん断念しました。

このとき初めて、

「私、思っていた以上に限界なのかもしれない」

と思い始めました。


「辞める」以外に、休むという選択肢があった

そんな私が最終的に選んだのが、「休職」でした。

退職してから休むのではなく、まず一度仕事から離れて休む。

そして、地元に戻って、休みながらこれからのことを考える。

私には、この方法が合っていました。

地元の心療内科を受診して診断書を出してもらい、休職することができました。

休職中は、私の場合、一定期間手当金を受け取ることもできました。

※休職の制度や利用できる手当などは、勤務先や加入している健康保険などによって異なります。ここでは私自身の経験を紹介しています。

それまで私は、

「働き続けるか、辞めるか」

の二択だと思っていました。

でも実際には、

「一度休んでから考える」

という選択肢もありました。

これは、当時の私にとって大きな転換点でした。


休んで初めて、自分がかなり無理をしていたことに気づいた

休職して地元に戻ってからも、すぐに元気になったわけではありません。

職場から離れているのに、動悸や息苦しさを感じることがありました。

そこでやっと、

「私、こんなに無理してたんだ」

と気づきました。

仕事が忙しいから。

人間関係がつらいから。

新人だから。

そういう理由だけだと思っていたけれど、身体もかなり疲れていたんだと思います。

休むことで初めて、自分の状態を客観的に見ることができました。


「辞めたい」と思ったとき、すぐに答えを出さなくてもいい

私自身の経験から思うのは、

「辞めたい」と思ったら、必ず今すぐ退職を決めなければいけないわけではない

ということです。

もちろん、今の職場を離れることが必要な場合もあると思います。

でも、

「辞めるのが怖い」

「次の仕事が決まっていない」

「今後どうすればいいか分からない」

という状態なら、一度立ち止まって、自分の状態や選択肢を整理することも大切だと思います。

私の場合は、それが「休職」でした。

そして、休んでいる間に少しずつ、

「次はどんな職場で働きたい?」

と考えられるようになりました。


あの頃の私が、今の私に教えてくれたこと

当時の私は、

「辞めたら負け」

「続けられない私は弱い」

「次の仕事を決めないと辞められない」

と思っていました。

でも、今は少し違う考え方をしています。

仕事を続けることも大切。

でも、自分を壊してまで続けることが正解とは限らない。

そして、

今の職場が合わないことと、看護師に向いていないことは同じではない。

私は一度、

「看護師に向いていない」

と思いました。

それでも、休んで、環境を変えて、もう一度看護師として働くことができました。

だからもし今、

「看護師を辞めたい」

と思っている人がいたら、

「もう少し頑張らなきゃ」

だけではなく、

「私は今、本当に大丈夫かな?」

と自分自身にも目を向けてみてほしいです。


看護師の働き方は、今いる職場だけじゃない

看護師になったからといって、ずっと同じ職場で働き続けなければいけないわけではありません。

大学病院。

地域の病院。

クリニック。

施設。

訪問看護。

その他にも、看護師の働き方にはいろいろな選択肢があります。

私自身も、最初の職場では「看護師に向いていない」と思いました。

でも、職場を変えたことで、今も看護師として働いています。

だから、

「今の職場がつらい=看護師を辞めなければいけない」

と決めつけなくてもいいと思っています。

もちろん、本当に看護師そのものを辞めたいなら、それも一つの選択肢です。

大切なのは、「周りがどう思うか」だけで決めるのではなく、自分がこれからどう生きたいのかを考えることなのかなと思います🌸


最後に

私は、限界になってからようやく休むことができました。

でも、本当はもっと早く自分の状態に気づいてあげたかったです。

「毎日泣いている」

「仕事に行く前から動悸がする」

「休日に何もする気になれない」

そんな状態なのに、

「まだ頑張らなきゃ」

と自分を追い込んでいました。

もし今のあなたが、昔の私と同じように、

「辞めたい。でも辞められない」

と思っているなら、どうか自分を責めないでほしいです。

辞めるのか、続けるのか。

すぐに答えを出せなくても大丈夫。

私の場合は、休職して一度立ち止まることで、その後のことを考える余裕が少しずつ戻ってきました。

そして、そこから転職をして、今も看護師として働いています。

今いる場所が、看護師としての人生のすべてではありません。

あの頃の私が一番知りたかったのも、きっとこのことだったんだと思います🍀


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